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用意する道具
1.産卵箱 産卵箱  
  図1  
2.孵化箱 孵化箱 孵化箱
  図2 図3

3.飼育槽

  • エアレーション
  • 水替え用ポンプ
飼育槽 飼育槽
  図4 図5
4.上陸・羽化容器 羽化容器 羽化容器
  図6 図7
5.苔(水ごけor陸ごけも可)    
   
6.温度計、水湿計、虫めがね    
   
7.PH測定器と消毒剤(カビ防止、器材洗浄用)  
   
8.ピンセット、ペンチ、スポイト(数種類)  
   
9.霧吹き(苔が乾かない程度に吹く)  
   
10. 瓦片、石、山砂、ゼオライト  
 
山砂 ゼオライト 石 瓦
山砂
ゼオライト
   

11. 餌 ゲンジ 〜 カワニナ

      ヘイケ 〜  カワニナ、モノアラガイ、姫・本タニシ

 
※ゲンジボタルの幼虫は、カワニナしか食べません。実験的に、イカやシジミ、タニシ、モノアラガイなどを与えると、まったく食べないか、或いは食べても後に死んでしまいます。体外消化はできても、吸収できないのですね。

「飼育にあたって」  梅沢定彦
35年間の私の経験則です。 飼育活動のご参考にしていただければ幸いです。
1.採卵
産卵箱
ホタルは手で持たない。
ピンセット等が可。
(人間の手の脂は不可)
苔の表面が乾かない程度にスプレーする。
A) 図1の産卵箱に苔を入れる。(風通しのよくない部屋でよい)
 
B) ♀ 5〜10匹、♂ 50〜60匹の成虫を入れる。
  ♀、♂の割合は、1対5位の程度。
  その夜から産卵を始める。1週間位で多くの卵が確認される。
  ♀は平均100個を産むので、500〜1200個の卵が数えられる筈である。
2.孵化
孵化箱
採卵した卵を、図2のように孵化箱に移し、飼育槽の上に置く(図3)。1ヶ月位で孵化が始まる。
3.飼育
飼育槽
水槽の中には石(5cm)・瓦のカケラを入れ、幼虫が日中安心して休める場をつくることが必要。
循環ポンプ
エアレーション設置。
水温25℃以上は避ける。
成長期の適温20〜23℃
PH 7〜8が適
  「餌付け」:孵化後餌付けを行う。幼虫は日中は石や瓦の下で眠り、暗くなった夜餌を探して動く。従って餌は夜でないと食べない。餌付けには「モノアラ貝」がよい。幼虫が隠れている付近に、少しつぶしたものを置く。
  「カワニナ」・「タニシ」の場合は、肉のところだけ3mm位に切ってやる。注意することは、餌を与えるようになると、水質が極端に悪化する。水質管理をしっかり行わないと、幼虫が死滅する場合がある。
 
A) 水替えは、全体の1/3程度を必要に応じて、こまめに替えるのが健全なホタルを飼育するコツ。
 
B) 2〜3令(5mm以上)になると、餌はつぶさなくてもよいが、虫メガネで毎日食べ残し等を観察し、水を腐らせないよう注意する。
 
C) 2ヶ月位で、体長1〜1.5cm位の幼虫も出てくるが、あまり早く育てると越冬に弱い。
 
D) 12月に入り、水温10℃以下になると、餌を摂る量が減るので餌を止める。2〜3月、水温が上がってくると再び活発に食べ始め、上陸にそなえる。
4.上陸
羽化
上陸容器
〈仕様〉
傾斜に沿ってなだらかに 敷いた山砂(3〜5cm)の上に苔をのせる。
上陸した幼虫はその隙間でマユをつくる。
苔の表面が乾かない程度にスプレーする。
A) ひとつの容器に終令幼虫150〜200匹位、3月下旬に設置。
  水温は12〜15℃を保つ。
  上陸開始は、4月中旬〜5月初旬。
 
  羽化は5月下旬〜6月中旬。
 
B) 上陸容器に使う砂は、山砂が可であり、病気があるので、前年度使用したものは、よく消毒を行い、蛹になった幼虫が病原菌におかされないよう配慮する。

「達人からのアドバイス」
 
1.飼育のコツ
 ポイントは、水替えです。毎日水の状態をチエックすることが失敗しないコツです。
嫌な臭いがしたり、水面に白い膜のようなものができたり、食べ残しのエサがある時などは危険信号です。すぐに水を取り替えなくてはいけません。
又、夏場は水温が上がり、水が腐り易くなりますので、1日置き位に水替えをした方が良いでしょう。
水替えの際、過って幼虫を流してしまわないよう、熱帯魚用ナイロン網で濾過した方が良いでしょう。
空になった貝殻の中に幼虫がかくれていることもあります。ご注意を。
 
2.幼虫の選別
   第一回、8月下旬。小(1〜3mm)位のものと、大(5〜10mm)とに分けると水槽の幼虫が平均に育ちます。
選別にはスポイトを使用する。吸口が合わないと幼虫を傷つけるので、何本か用意しておくと良いでしょう。
第二回、10月中〜下旬。この時期には大きい方はほぼ終令(1.5cm)に近いので、餌は潤沢に。
 
幼虫の個体が1,000匹以下の場合、2代〜3代となると、劣性遺伝になり採卵が不可能になると言われています。種ボタルの交換等を図り劣性遺伝を防がれると良いと思います。
 
3.餌さがし
   ヘイケボタルのエサは、「カワニナ」の他、「ヒメタニシ」や「モノアラガイ」でも結構です。
「ヒメタニシ」は、田んぼやその周りの用水路の壁によくくっついています。貝殻の大きさが1〜2cm位の小粒のものが良いでしょう。
「モノアラガイ」は、田んぼの中や、一寸淀んだ水辺、家の近くの細い溝など、流れが弱く、少し汚れた水のところにいます。
米粒より少し大きめの黒っぽい貝で、タニシと違ってフタがありません。
ヘイケボタルの大好物です。
 
どうしてもエサが見つからない時は、熱帯魚店へ行ってみては・・・
熱帯産の「インドヒラマキ貝」という貝がエサになります。
 
ヒメタニシ モノアラガイ
ヒメタニシ
モノアラガイ
   
飼育には、愛情と根気が大切です。「継続は力なり」です。ご一緒に頑張りましょう。



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