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クモ(蜘蛛)はホタルの守り神
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 日本では、1,400種を超えるクモが確認されてます。姿形を見て、気味悪がる人がいると思いますが、唯一例外を除いて、日本に毒グモはいません。世界では約4万種ですが、日本は国土面積の割にクモの種類が多い国です。

 クモは、ほぼ全種類が、一年で生涯を終えます。小さい時は見つかりにくく、成長しはじめて、人の目に触れるようになります。クモは、一年中いるのに、人目につきやすい時期が限られているのは、ホタルに似ていますね。

 家の中で、小さな黒っぽいクモが、すばしこく跳ねているのを、見たことがあるでしょう。あれは子どもではなく「アダンソンハエトリ」というハエトリグモの成虫です。家ダニなどをよく食べ、網を張らない徘徊性クモ類です。ダニ類が湧かなくなることから、昭和40年代までの日本家屋や開放的な田舎家では厄介なアトピー性皮膚炎が少ないことと、密接に関係していると考えられます。又、病気を媒介する蚊・ハエや、ゴキブリなどを捕食するクモもいることから、人間にとって、クモは益虫といえるでしょう。


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 ホタルの多産地と呼ばれる、自然豊かな生息地に行くと、年間少なくとも、50種近くのクモが発生しています。首都圏でも、千葉市若葉区にあるヘイケボタルの里地では、110種以上のクモが記録されております。沢山のクモ類が発生することで、ホタルの幼虫が上陸する際の天敵アリの仲間や、様々な昆虫が、大発生することなくおさえられているのです。

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ゴミグモ
水辺の茂みにも網を張ります。ゴミを集めたような不思議な隠れ方をします。このクモは、低い位置に網を張る小型種で、ホタルの敵である徘徊性昆虫(アリ・オケラ等)もよく捕まえてくれます。

網を張り獲物を待つクモも、徘徊して餌を捜すクモも、夜間は活動しません。ですから夜行性のホタルは、クモの主な餌ではないのです。特に、地上からあまり動かずに光るメスボタルは、クモ類と出会うチャンスはほとんどありません。このため、様々な昆虫の抑制をしてくれるクモ類は、むしろ、ホタルの守り神ともいえる存在なのです。これからは、クモを目の仇にするのをやめましょうね。
 
次回は、クモのおはなしPart2をお届けします。お楽しみに・・・・・
 

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日本には、琵琶湖水系の固有種(16種)と全国に分布する広域生息種、併せて約40種類のカワニナが生息しています。ゲンジボタルが好んで食べているカワニナは、ヤマトカワニナとよばれている種です。

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カワニナは、清流や小川、農業用水路、水たまりなど、様々な環境に生息しています。底質は礫から泥状と多様です。カワニナは、殻の成分が炭酸カルシウムですから、カルシウムイオンを多く含む水系を好みます。

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カワニナは、卵胎生で、3pを超える大きな母貝の体内には、孵化した稚貝が沢山入っています。5月から10月上旬にかけては、毎日1〜15個の稚貝を産み続けます。(年間800〜2,000個体)稚貝は、7月には2oに育ち、これが、ゲンジボタル初令幼虫の餌となります。

 

 

カワニナは、約2pに成長するまでに半年かかります。そして翌年から稚貝を産みはじめます。寿命はおおよそ6年で、直径が1oおおきくなるごとに60%ずつ死んでいき、1年後から死亡率は10%になり、2年後には3%しか生き残れないというデータもあります。

 

 

カワニナは、雑食性であり、クレソン、ワサビ、セリ、野菜くずなどを好んで食べます。珪藻類からは、活動エネルギーとなる脂質を、落葉や泥に繁殖する微生物からは、繁殖に必要なタンパク質を得ています。

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カワニナの外敵としては、サワガニ、ザリガニ、ハバヒロビルそして、クマネズミ等が挙げられます。

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ヘイケボタルの幼虫は、カワニナだけでなく水田に多くみられるヒメタニシやモノアラガイの他、ツリガネムシ、そして、死んだメダカやオタマジャクシ、ドジョウ、サワガニ、ヤゴ、イトミミズ等もたべています。幼虫は消化吸収力に優れ、タンパク質を含むものであれば、大抵のものはたべるようです。

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monoaragaiモノアラガイ

ヒメタニシは、田んぼや、そのまわりの用水路の壁にくっついています。貝殻の大きさは1.5〜2.5p位です。

モノアラガイは、田んぼの中や、一寸淀んだ水辺など、流れが弱く、少し汚れた水に棲んでいます。1p位の黒っぽい貝で、タニシのようなフタがありません。ヘイケボタルの大好物です。

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一生を陸地で過ごす陸生ホタルは、陸地に棲む、オカチョウジガイやキセルガイ、マイマイ等の貝類、そして、ミミズ類等をたべています。陸生ホタルの生態は、神秘的な部分が多いようです。
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陸生ホタルの内で、唯一、半水生といわれるスジグロボタルの幼虫は、陸と水を行き来して、水中では、主にカワニナをたべています。



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